赤い甲虫

少し汗ばむ陽気の昼下がり重装備をして虫撮りに出る。





シャクナゲが咲くこの斜面の上には、3枚ほどの小さな畑がある。
この畑が野菜畑だった頃は、エンドウ、そら豆、玉ねぎ、キュウリ、トマト、キャベツ、大根、人参、里芋....等など、季節ごとにさまざまな野菜が育てられていた。
いつだったか水菜を貰ったこともある。
しかし、人の手が入らなくなってからは雑草が繁茂する荒れ果てた土地になってしまっているのだ。

野菜畑だった頃はこの畑で、アゲハの仲間、モンシロチョウ、キチョウ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、ルリタテハシジミチョウの仲間、ハムシの仲間などいろんな虫たちが見られた。
秋にはアサギマダラもやって来ていた。
アカトンボやイトトンボの仲間も何種類か見ることが出来た。

それが現在ではこれらを見掛けることが少なくなっているのだ。
人の手が入らず環境が変わってしまったことが影響しているのだろう。

たくさんのチョウたちがいた昔の光景を思い浮かべながら、シャクナゲの横の急斜面を登る。
カラスノエンドウなどの雑草に覆われた畑で最初に出迎えてくれたのは、赤い甲虫だった。

赤い翅の甲虫、一瞬ジョウカイボンかと思ったりもする。
ベニボタルかヒメアカハネムシか、赤い甲虫はいろいろいるのだ。
Webの図鑑で見るとヒメアカハネムシに見えるのだが。

今日はここでベニシジミ、ツバメシジミ、アサヒナカワトンボ、ヒカゲチョウ、ゴミグモ、ナナホシテントウなども見た。