十三夜の月とルリタテハ

アビダルマから「空」の仏教哲学へ」の第3回目「三世実有と刹那滅論争」の講座に出るつもりで、ザックに幾つかの資料や電子辞書、外出時には手放したことのないコンデジEX-10などを詰め込み、玄関先まで出たのだが何故か足が重いのだ。
講座に出席する時のいつものウキウキ感が無いのだ。

面白そうな講座だと思い受講したがこれまでの2回、講師の話についていけないのだ。
自分の理解力を棚に上げて、難しい内容なんだからもっと平易に説明してくださいよ、と理解できないのは講師の話し方が拙いからだと講師の所為にしている。
出席して居眠りするよりは授業放棄する方がいいのではとザックを下ろした。

こんなことがあり終日呆け暮らしだった。

夕刻、十三夜の月が出ているのに気付き2階の書斎に上がる。
ルリタテハが2匹ガラス窓にいるのを見付ける。


9月22日に蛹化をした二つのうち一つは10月3日に羽化した。
この時、飛び立てるようにと窓を開け放っておいたが、飛び立たずに書斎の何処かに居たようだ。
もう一つは今日羽化したと思われる。



呆け暮らしの中でルリタテハと十三夜の月を見る、何かしらホッとして眺めていた。
呆け暮らしに遅まきながらピリオドが打てた。

次回の講座のテーマは「縁起の構造」、億劫がらずに出掛けねばなるまい。