ルリタテハの終齢幼虫

庭のオニユリルリタテハの終齢幼虫を2匹見付けた。


いつもだったら、終齢幼虫がサナギになるために脱皮してゆく様子や羽化のプロセスを撮るために飼育箱に来てもらうのだが、今回は撮ってみたいと思いながらも何かしら面倒臭くなっている。
この面倒臭さは老化が一段と進んでいる所為だろう。
思うに、ルリタテハのサナギが羽化の前兆としてプルルン、プルルンと躰を動かし始めてから羽化を開始し、完全なチョウの姿になり、開け放しておいた書斎の窓から飛び立ってゆく迄を2度経験しているが、今ではこの過程を終夜に渡って見届ける自信はない。

思いを形にできない、これが老いなんだろう。

ご近所のIさんの庭の一角にホトギスが植えられていて、毎年かなりの数のルリタテハの幼虫が見られるのだ。
散歩の折には決まってフエンス越しに覗きこんでいた。
そんな私の虫好きを承知のIさんが終齢幼虫を何匹も届けてくれたこともあった。
今年は暑さを理由に7月半ば頃から朝夕の散歩を取りやめ、涼しくなった現在も中止のままだ。
Iさんの庭のホトギスにも終齢幼虫がいるだろうか。

思いを形に、明日は早起きしてトンボ撮りに行こう。
ボケ防止の為に「梵文和訳・維摩経」高橋尚生/西野翠 訳(春秋社)を読む。