カラスアゲハ

絶好の虫撮り日和だ、JR湖西線蓬莱駅近くの棚田へ彼岸花を見に行く。
棚田は獣除けの電気柵で囲われていて土手に咲く彼岸花に近ずけない。
以前(2年前)はところどころに未整備な箇所があり、其処から稲刈り後の棚田に入ることも出来たが、今では完全に整備され入ることが出来ない。


電気柵に囲まれた農道や川沿いの道を2時間近く歩き廻った。
遠くの方の彼岸花にアゲハやアカトンボが来ているのが見て取れるのだが、柵に邪魔されて撮れないのだ。



カラスアゲハの写真は鉄柵の隙間に75−300mmを捩じ込むようにして撮ったもの。
あちこちの彼岸花の上を翔び渡るのだが鉄柵に邪魔されレンズを思うように振れないのだ。
レンズを素早くカラスアゲハに合わせて振れたなら、いろんな角度から撮れただろうに。

10-17mmの魚眼ズームも使いたかったが、鉄柵に邪魔されて近づけないのではどうしようもない。

カラスアゲハを思う存分撮りたかったな、撮りたかったな。
翅の擦り切れていない綺麗なヤツだったのにな。
帰りの車の中でぶつくさぼやいていた。

思うに虫撮りのフィールドは、電気柵に延々と囲われていたり、放棄されて荒れ果ててしまったりと、随分狭くかつ少なくなっているのだ。悲しくなる。