写真展を見に

第1回NPN写真展が草津市図書館で開催中という新聞記事を見付け、カミサンを誘い出して見に行った。
NPNというグループはどんな写真集団なのだろうか、メンバー27名という結構大きなグループだ。
それぞれが自信作を待ち寄っての発表だろう、その中に、おおっ!と思い暫く立ち止まっていた作品があった。
沖島の昼下がり」と名付けられた森地賢一さんの組み写真(3枚組)だ。
昼下がりの裏路地の光と影が作り出す光景を見事に切り撮っていた。
光と影が作り出す造形美を絶妙のアングルで切り撮る、計算されたモノトーンなど、最近老化の所為で感性がすり減り感動する事が少なくなっているが、久しぶりにいいものを見たと思った。

この写真をブログに載せたいからと当番の人に許可をもらった後も暫く見ていた。

カミサンは服部憲造さんの「明日も跳ねるぞ」「帰ろうか」の2作品の前で佇んでいた。
鯉のぼりの垂れ下がったしっぽの部分を切り撮った作品。この一つのタイトルが「帰ろうか」。
帰ろうかと名付けた作者の意図を汲み取ろうと四苦八苦していたようだ。
確かに難解なポエムのようだった。

作品の巧拙は判らないが、自分の好き嫌いだけで作品を選ぶ、こんな鑑賞姿勢でこれまでいろんな写真展を見てきた。
老化が進み感性がすり減ると好き嫌いの嗜好も変化していくのだろうか。