ササグモの幼体

階段の側壁に這うツタの若葉の上で、体長2mm強のササグモの幼体を見付ける。


電車の時間が気にならなければじっくり撮るところだがそれもならず、3カットほど撮る。
鉄道写真家中井精也さんの「一日一鉄」ではないけれど、その真似事のように「一日一虫」をボケ防止のためにと自分に課している。それを果たすためにザックからコンデジを取り出したのだ。
お陰でJRの駅まで小走りだった。
走るということをしなくなってもう随分長い時間が経過している。この故に駅までの小走りは、途中何度も立止ざるを得なかったが、相当な難行だった。

駅のベンチに腰を下ろし動悸の鎮まるのを待ちながら、小さな小さなササグモの幼体に気付いたことが我ながら不思議に思え、気付きのきっかけは何だったのだろうかと考えていた。