陽溜り

先日手に入れておいたリチャード・ドーキンスの「進化の存在証明」を読み始めているが、集中力が持続しない、根を詰めて読めるのは10ページほどがやっとという状態なのだ。
面白い内容だから読み進めたいが600ページの大冊だ、読了するのにどれ位の時間が掛かるやら。

午後3時過ぎ「進化の存在証明」を放り出して気分転換の散歩に出る。

100mmマクロにツインストロボを装着したカメラを持ち出す。
寒空の下で本気で虫撮りをするためにカメラを持ちだした訳でもなかったから、谷間の畑の南斜面の一角に陽溜りを見つけると早々に腰を下ろしてしまった。

小さなL字型になっている其処は風の当たらない陽溜りなのだ。
陽溜りの枯れ草の上にカメラを入れていたトートバックを拡げて腰を下ろし、小一時間ポカポカ陽気の中で呆けていた。
ビニールシートを持参していれば大の字になって暫しの昼寝も楽しめただろうに。
腰を下ろした直ぐ横ではタンポポが咲いていた。

小さなL字型の陽溜りでの時間、それは老兵には至福の一時だった。
明日は雨の予報だ、「進化の存在証明」を読み進めねばなるまい。