老いのかたち(16)

運転免許証更新のための前段階としての、高齢者講習・講習予備検査に行って来た。
難しい講習や検査・実技では無かったが、それでもやはり2・3のミスを犯していたようだ。
その一つが教習場内コースでの運転実技の時の、「とまれ」の標識の見落としだった。
日常での運転時に、交差点通行の左右確認を忘れるということはまず無いが、この「とまれ」の標識を無視することがしばしばあるのだ。
徐行しながら安全確認をきちっとしている、そんな思いがある故に標識無視になっているのだ。
これが習慣になっている、老いが身に付けてしまった悪しき習慣だ。

老いが進んでいけば注意力も判断力も身体能力も一層低下してゆくだろう。
安全確認を含めて、例えば、「とまれ」の標識のある場所では必ず一旦停止するという、一つの形式を遵守しなければなるまい。
注意や判断を引っ張りだすためには、何事によらず、定められた形式に従うのが安全第一だろう。

講習から帰ったら「進化の存在証明」リチャード・ドーキンス著、垂水雄二訳(早川書房)が届いていた。

1月6日にKindle fireHDX7を手にして以来、「草原の風」宮城谷昌光(中公文庫)、「おどろきの中国」・そもそも国家なのか 橋爪大三郎ほか(講談社現代新書)など、5冊ほどを電子書籍で読んできたが、慣れない所為もあり相当に疲れた。
眼精疲労と肩こりが酷いのだ。

小説や軽い読み物だったらこの電子書籍リーダもいいのではと思うが、老兵には矢張り紙に印刷されたもののほうが性にあっているようだ。