熟柿に来ていたタテハの仲間

冬鳥の様子を見に松ノ木内湖へ行ってみたが、オオバンがぽつりぽつりといただけ、静寂そのもの湖面は何とも寂しすぎる状態だった。
鳥撮りを諦め、人気のない昼下がりの集落の中をぶらつく。

集落のあちこちでたわわに実をつけた柿の木を見る。


柿の実は収穫されることもなく木の上で腐り始めたり、落柿になって特有の発酵臭を放っているものもあった。
そんな柿の実を啄みに鳥たちが来ていることを期待して歩いたが、不思議と鳥の姿を見掛けないのだ、モズの高鳴きを1度聞いただけだった。

鳥は見なかったが熟柿の汁を舐めに来ている、アカタテハ、キタテハ、ハナアブを見る。

落柿に来ていたキタテハは食事に夢中なのだ、至近距離に近づいても翔び立つことはなかった。

人気のないことを幸いに、道端の石に腰を下ろしてタテハの仲間たちを眺めていた。
小春日和の陽の暖かさを楽しむ、至福の一刻だった。