雪虫とトキワサンザシ

昨日まで余り見かけなかった雪虫だったが、今日は夕方の散歩の折沢山飛び交っているのを見付け、冠っていた帽子ですくい取ってみた。


白い蝋物質を身に付けてふわふわと飛ぶ様子は確かに粉雪が舞い落ちる感じに似ている。
雪虫(ユキンコ、しろばんば、綿虫の別称もある)が舞い始めて暫くすると本物の雪が降るという伝承を持つ地域もあり、冬の訪れを告げる風物詩のようだ。

無理を承知で雪虫の飛翔をコンデジで狙ってみたが矢張り無謀な試みだった。
目の前を十数匹の雪虫が舞っている、しかもバックは赤い実のトキワサンザシだ。
シャッターを切り続けていればどれかにピントがくるだろうと追いかけていたのだ。
結果は全てゴミ箱行き。

馬鹿げたことをやっていたのに苦味は残らなかった。
体長10mmほどの雪虫を追いかけている老兵の姿が愉快だったのだ。