マユタテアカネ

朝から断続して雨が降る、何とも憂鬱な一日だった。
それに猛暑に痛めつけられた疲れが出たようで、食欲もなく全身が痛いのだ。
半日の呆け暮らしの後、老兵のボケ防止の為の虫撮りプランを作ることにした。

虫撮りプランの参考にとCDにバックアップしておいた旧い画像をみる。
画像に添付されているメモの一つに、5年ほど前、炎天下の山道や棚田の道を歩き廻った様子が記されていた。
9月初旬の猛暑の山道で汗だくになりながらマユタテアカネを追いかけていた、その時の一枚。


(コノシメトンボ、ヒメアカネ、マイコアカネ、及びミヤマアカネとの間に種間雑種も見られるという、昆虫学者はこれらの雑種をどんなふうにして判別するのだろうか。)

この時、コノシメトンボアキアカネなども追いかけているのだ。
相当な枚数を撮っている。
その撮影枚数を見ながら、五年という時間の流れを感じていた。
五年という歳月は容赦なく体力を削ぎ取っているのだ、今の老兵にはこの時のような体力も気力も喪ってしまっている、これが現実だ。
虫撮りプランも体力に合わせて作らねば。

晴れたらトンボ撮りだ。