アゲハが羽化する

夕方五時過ぎ外出から帰って書斎に上がった時、ガラス窓にアゲハがいるのを見付ける。

四時前に書斎を出る時には気付かなかったから外出中の羽化のようだ。

このアゲハの幼虫には昨年の9月17日に庭の柚子の木から飼育箱に来てもらっている。
この時のメモなどを見ると、飼育箱の中にはエビガラスズメの幼虫一匹、ルリタテハの終齢幼虫が二匹,アゲハの幼虫と同居していた。

エビガラスズメの幼虫は不注意から脱走され未だ行方知れずだ。
ルリタテハは9月26日と30日に無事羽化し飛び立っていった。





アゲハの幼虫が蛹化しているのに気付いたのは10月2日の夜だった。
この時アゲハの羽化がいつ頃になるのだろうかと気になっていた記憶がある。

アゲハのサナギが自然に近い状態で越冬するようにと書斎から暖房のない二階の踊り場に移した。蛹化してからほぼ七ヶ月、春子のアゲハが羽化するまでにはこんなに長い時間が必要なんだろうか。

羽化を待っているサナギがもう一ついる(手前の茶色っぽいサナギ)

明日は龍大瀬田キャンパスで「中央アジア仏教の特性 佛・菩薩の変容」(山田明爾名誉教授)の講座が始まる日だ。羽化の瞬間には立ち会うことは出来ないだろう。残念だが仕方がない。