キシノウエトタテグモ

階段下の掃除をしていて、擁壁の排水口にしている塩ビパイプの穴にキシノウエトタテグモがいるのを見付ける。

早朝の寒さの所為か指先で突っいても動かないのだ。
何度か突っいているとコロンと転げ落ち、地面に落ちた時は慌てたように這い出したが、擁壁に身を寄せるともう動く気配はなかった。

キシノウエトタテグモは石垣の間の土の部分や雨のかかりにくい地面に深さ5・6cmの管状の巣を作る、入口は片開きの扉。
この巣の中に潜んでいて獲物が巣の近くを通るのを待つと言われている。
メスは一年中、オスは9-10月頃見られるようだが、その巣を未だ見た事がないのだ。
一度は見てみたいものだ。

このクモの仲間のキノボリトタテグモは環境省レッドリストでは準絶滅危惧種(NT)に、
滋賀県でも絶滅危惧増大種に指定されている。