ルドベキア

暑さの所為で終日書斎に閉じこもっていた。
読書もせず、TVも見ず、全くの呆け暮らしだった。
呆けた時間の中でいっとき、川の中を歩いてみたい、そんなことを考えていた。

川の流れに足を入れたことは10数年近くないのだ。
先日の「ひこね万灯流し」を芹川に入って撮るつもりだったが、流れの速さに入ることを断念したし、また京都久多の「北山友禅菊」を撮りに行った帰り道の上桂川でも川に入れなかった。

ルドベキアの群落を川に入って撮るつもりでゴム長も用意していたのに、やはり流れの速さが気になったのだ。
老兵は用心深くなっているというよりは何処か臆病になっているのだ。

花背の里を流れる川の土手あちこちに、北アメリカ原産のこのルドベキアは野生化し群落をなしているのだ。
川の中に三脚を持ち込めば面白いかもしれないと思いながらも躊躇っていた。
下の写真は土手から手を伸ばしノーファインダーで撮ったもの。

水面ぎりぎりのルドベキアの花の上にカマキリがいた。
これも川の中から撮れば絵になっただろうに、撮れずだ。

川の中を歩きまわってみたい。
ルドベキアの咲き誇る川に入ってみたいものだ。