アリは力持ち

今日の京都新聞の朝刊に「アリは自らの700倍近い重さを引っ張る強力者」という記事が出ていた。
アリのフェロモン研究の第一人者である山岡亮平京都工芸繊維大名誉教授らが、クロヤマアリを使っての実験で分かったとのことだ。

この実験の様子を昆虫写真家の山口進さんが協力し動画で撮影している。
ユーチューブで公開されている映像を見るに、紙と木で作った長刀鉾のミニチュアを一匹のクロヤマアリが後ずさりする形で引っ張って動かしているのだ。

働きアリの体重は5ミリグラム、長刀鉾のミニチュアは約3.5グラムで680倍の重さ。
動画を見ながらその力に驚いていた。

いつだったか、垂直に近いコンクリートの擁壁をモンシロチョウの翅を咥えて登ってゆくオオズアリを見たことがある。
体長3mm弱のアリが自分の10数倍もありそうな翅をいとも軽々と運んでいたのだ。

こんな光景を見る度にアリの引っ張る力のことが気になっていたが、今回の映像を見ることで答えの一つを得たようだ。


庭のオニユリで卵嚢を守っているササグモは、今日は獲物(ハナアブの仲間)を捕まえていた。