アミメアリの獲物(2)

買い物に行こうと階段を降りかけた時、アオカナブンが死んでいるのを見つけた。
よく見ると数匹のアミメアリがやって来ている。
3日前にはアミメアリがバッタの翅を運んでいるのを撮ったが、このカナブンはバッタの翅に比べればかなりの重さだ、そう簡単には運び去ることもないだろうと、買い物に出掛けた。

帰ってみるとアオカナブンの骸は同じ場所に横たわっていたが、最初に見た時との違いはアミメアリの数がかなり増えているのだ。

ポツリポツリ雨が降り始めているがアリの動きは活発だ、巣まで運べない場合獲物の処分はどうするのだろうか、骸から肉片を囓りとって巣まで運ぶのだろうか。
それとも各自が満腹するまで食い尽くすのだろうか。

もう6年も前になるがクロヤマアリがクマバチの骸を運んでいるのを見たことがある。

この時の獲物は近くの巣まで運ばれていったが、巣の入り口より大きな獲物だったから巣の上に鎮座するような格好になっていた。その後の様子は知らない。

アミメアリがアオカナブンをどんなふうに処理したのか、明朝点検してみよう。
アリが獲物を運んでいるのを見た時いつも思うことがある。
それはアリが蝶の羽をヨットの帆のように立てて運んでいるシーンを撮りたい、そんな思いだ。