炎暑の日々が続いていることもあってここのところ虫撮りに出かけようという意欲がうすれている。
朝夕の散歩に出ることも数少なくなり、小さな庭に来る虫達を撮るのが精一杯という状態だ。
終日冷房の効いた書斎に閉じこもっているが、読書にも身が入らず呆けている。
こんな日暮しが続いていると決まって旅に出たいという思いが募ってくる。
シルバーマークを付けなければならない前だったら、思い立ったら吉日と2・3日の小旅行にカミサンを誘い出すか、海を見に一人で車をぶっ飛ばしていただろうが、今では旅行も涼しくなってからの方がいいではと思案しているのだ。
これも老いた所為だ。
非日常空間に身を置くことで、呆けを少しでも先延ばし出来るのではなかろうか、そんな思いがしているのに、猛暑を理由に出掛けることを躊躇っている。
旅に出たい。
分け入っても分け入っても青い山
いつも一人で赤とんぼ
山頭火の句がふと思い浮かんだ。
旅に出たい、9月になったらどこか遠くへ行ってみよう。