シラヒゲハエトリの獲物

庭のノウゼンカズラは花の絶頂期を迎えており、落花する花も結構多くなっている。
昨年は花の盛りにはキアゲハやカラスアゲハの訪れが、毎日のようにあったのに今年は未だ見ない。
これも猛暑の所為だろうか。
猛暑の所為といえば、門扉の近くのオオズアリの巣でも陽射しの強い日中ではその姿を全く見けなくなった。活動しているのを見かけるのは夜になってからだ。

ノウゼンカズラの落花を掃き集めていて、ブロック擁壁の上で妙な動きをするアブのようなものを見かける。
近づいてくるよく見るとハエトリグモがアブを捕まえているのだ。


クモはシラヒゲハエトリ

体全体が灰色で毛むくじゃら、腹側面に沿って濃い茶色の帯模様をもっている。
ブロック擁壁の色と同化しているから遠目には全く判らなかったのだ。

レンズを至近距離に近づけると素速い動きで逃げ出すが、獲物を放そうとはしない。
隠れ場所のないブロック擁壁の上を逃げまわるのだ。

これまでネコハエトリやマミジロハエトリの捕食行動も撮っているが、ヤツらも獲物を放り出して逃げ出すことは無かった。
ハエトリグモの仲間たちは一度捕まえた獲物を手放すことはない、そんな習性を持っているのかもしれないと思ったりしていた。