夜のオオズアリ

門扉の近くのブロック塀の隙間でオオズアリが巣作りを始めているのを見付けたのは、昨日の朝掃き掃除をしている時だった。
数匹のアリが砂粒を口に咥えて運び出しているのだ。
アリの体よりも大きな砂粒も沢山運び出している、凄い力持ちと言わざるを得ない。
それに見る限りでは小集団のアリだから、運び出した砂の量から見て驚くほどの運搬回数になる。

午後10時前、夜間のアリの行動や今日の巣作りの結果がふと気になり始め、見にゆく。
砂粒を運び出す様子は無かったが、獲物を巣に運び込んでいた。
獲物はハナアブの死骸のように見える。
急いでカメラを持ち出し、カミサンに懐中電灯を持つ助手を頼む。

ブロック塀の隙間に作られている巣の入り口は獲物を丸ごと運び込むだけの大きさはない。
獲物を食いちぎって運び込むのだろうか。


照明用にもカメラにも三脚を用意して撮ればいいのだが、汗が吹き出す熱帯夜、それに小さな蚊がところかまわず刺してくるのだ。

熱帯夜と蚊を口実にして夜のオオズアリの様子を撮るのを断念した。