アミメアリの獲物

玄関先のアオキが新芽をふくらませ若葉を茂らせ始めると、新旧交代のように旧い葉っぱの落葉が多くなる。夜半に強い風が吹いたりすると玄関先は落ち葉が降り積もっているのだ。
今朝もそんな落ち葉を片付けていてアミメアリが何かの幼虫に群がっているのを見付けた。
いつもズボンのポケットに捩じ込んであるコンデジを取り出し玄関先の玉砂利の上に座り込む。


幼虫は未だ生きているのだ。
群がるアリに抵抗するかのように幼虫は身をくねらせてアリを振り払おうとしていたが、アリの方も噛み付いたまま離そうとはしない。

暫くの間アミメアリと幼虫の攻防とも言える様子をみていた。
玄関から顔を出したカミサンのまあまあという呆れ顔の視線に促されて掃除の続きにかかる。

階段や階段下の道には思いの外の落ち葉の量だ。
風が少し強くなると履いても履いてもアオキ、木蔦、キンモクセイの葉が落ちてくる。
やっと終わってアミメアリのいた所に帰ってみると幼虫は石の下に半分ほど引き込まれていた。