ヤマトフタスジスズバチ(2)

午後から融神社(大津市伊香立)へヤマトフタスジスズバチを見に行く。
先日来何とも気になっているシーン、エサにする幼虫を巣穴に運び込むシーンが撮りたかったのだ。

幼虫を抱えて飛ぶフタスジスズバチを何度か見かけるが、社殿の柱の裏側に入られたり回廊の欄干に邪魔されたりして、格好のシーンのシャッターチャンスには恵まれずだった。


それに無数の巣穴が在るため三脚を据えて一ヶ所を狙うことも出来ず、あちらの巣穴こちらの巣穴とハチを追いかける状態になっていた。

社殿に上がりこむということも出来ないので、使用レンズは180mmマクロにする。
老兵にはコイツが相当に重くなっていることもあり、ピシっとピンが来ないのだ。
手振れを起こしているカットが随分多かった。

持参の75-300mm望遠でも狙ってみたが上手くいかない。
アゲハチョウのような大型の被写体だったら望遠レンズが有効なのだろうが、ヤマトフタスジスズバチは20mm前後の小さな体長だ、望遠レンズでは満足出来るものは撮れずだった。


何ヶ所かの巣穴では産卵が終わったのだろう入り口を泥で塞ぐ作業をしていた。

ヤマトフタスジスズバチはエサにする幼虫を巣穴に運び入れる時、何らかの事情で抱えていたものを取り落としたりすると、その落としたものを再び拾い上げることはしないようだ。

巣穴の下の床に3匹の幼虫が転がっていた。2匹は少し時間が経過したようで乾きかけた幼虫だったが、1匹はつい先程取り落としたような新鮮な個体だった。

2時間半ほどの虫撮りの時間だったが楽しい時間だった。
時間をみつけ、お弁当持参でもう一度来なくてはなるまい。
それに此処は参詣する人も稀だし、今の時期なら蚊もいないから、拝殿の縁側で昼寝する楽しみもある。