モンカゲロウ

定期的に外付けのHDDへデータを移すことにしているが、ともすれば忘れがちになっている。
もの忘れしないようにと、デスクトップの付箋紙にやるべきことを書き入れるようにしているのだが、思いついたことを即座に書き込まず後廻しにしたりすると、もう忘れてしまっているのだ。

何日も経過してから何かの拍子に突如思い出す事がしばしばある。

先日の権現谷で撮ったモンカゲロウのことから、「棲み分け」という言葉を思い出したものの、その言葉を初めて学術的に使ったのは誰だったか思い出せずにいた。
写真整理が終わってから「棲み分け」理論を発表した学者のことを調べるつもりだったが、そのことを全く失念してしまい、今日になって思い出したのだ。

一つ事を思い出すと混んがらがっていた糸がほどけるように、学者は日本の霊長類研究の基礎を築いた京大名誉教授今西錦司博士。日本モンキーセンターの設立。登山家としても活躍。文化人類学者。等などのことを思い出していた。

渓流などに棲むカゲロウは、その水質、流量、川底の砂質などの違いにより、そこに生息する種が異なっている。環境に適応して亜種が生まれる。
ザクッといえばこんな理論だったことを思い出していた。

物忘れもこのような趣味の世界のことであれば少々忘れていても、あるいは思い出すことが無くても、格別な被害は無いが、これが日常生活に密接に関わることだったら笑い事では済まされなくなる。付箋紙へのメモ書きだけは忘れないようにしなければなるまい。