ハンミョウを撮りに

ハンミョウやイトトンボ、それにヤマトフタスジスズバチのことが気になっていたので、いつものフィールドへ行く。
目的地は途中・権現谷から伊香立の融神社(大津市)だ。
田植えが終わった頃になると、ハンミョウ、イトトンボ、クマバチ、カワトンボ、フタスジスズバチ等を狙って出掛けるのがこの場所なのだ。

昨年の権現谷では色彩豊かなハンミョウ(ナミハンミョウ)が撮れたが、今年はこの姿を全く見ることが出来なかった。
山道で見かけたのは全て地味な姿のニワハンミョウだった。


2kmほどの山道や棚田のあぜ道を丹念に見て歩いたが、ハンミョウの姿が無いのだ。
昨年と全く同じ場所・同じ時期なのにナミハンミョウの姿が無く、見かけるのは全てニワハンミョウとは、何らかの環境あるいは生態の変化が起きているのだろうか。

ブルーや赤、黄色、紫などのメタリックで鮮やかな光沢を持つ翅を狙いに来ただけに少しがっかりする。昨年も此処で撮ったハンミョウはかなりの枚数だが、貌を超アップしたものが無いのだ。
此処で色彩豊かなハンミョウのプロフィールが狙えないとすれば、かなりの遠方だがもう一つの候補地へ行かねばなるまい。

ニワハンミョウの上翅には白い小さな紋が在るが、紋の形には個体差(変異)があるという。
地域とか環境などがこの変異を特徴づけるのだろうか。
飛翔力が弱いだけにオサムシと同じような変異性を有しているのだろうか。

肉食性のハンミョウ類は地面を徘徊しながら他の昆虫(蟻、ハエ、ミミズなど)を捕食するという。
そんなシーンも撮りたいものだ。

 (2012・5)