イチジクの樹

連日猛暑日が続いていたが今日は台風10号の影響で終日風がありしのぎやすかった。
部屋の窓を全て開け放ち風の通り道にタオルケットを敷いて寝っ転がり本を読む。
「日本人はどこから来たかという、例の千日将棋のような問題、まあそこから始めましょうか」こんな司馬遼太郎さんの言葉で始まる林屋辰三郎さんとの対談集「歴史の夜咄」だ。
大変面白い、ワクワクしながら読んでいたがそれでも歳の所為だろう集中力が持続しない。
本を読むと言うよりもうつらうつらとしていた時間の方が長かったようだ。

何度目かに目覚めた時眠気覚ましに顔を洗い、AKIYAMAさんの菜園に虫撮りに行く。
昼下がりの炎天下で虫撮りとは物好きなと思いながらも、ある事が気になっての出掛けだ。

菜園の隅にあるイチジクの樹にはイチジクが熟れ過ぎて形の崩れたものもある。


そんなイチジクに例年ならキイロスズメバチヒカゲチョウコムラサキオオスズメバチ等がやって来るのに、今年は見かけないのだ。
一週間ほど前から注意して見ているのだがキイロスズメバチたちがやって来ている様子は全くないのだ。

猛暑日が続いているからだろうか。
散歩の折によく見かけていたアゲハの仲間の飛ぶ姿も見ることが稀になっている。
大津市の「アカトンボの調査」に参加していることもあってトンボについても注意しているが
アカトンボを見ることもない。

イチジクの樹で見かけたのは嫌われ者のカミキリだけだった。

イチジクの樹にオオスズメバチコムラサキ等が食事に来るのはいつの日なのだろうか。
待ち遠しい想いだ
 2011・7・30撮影