オニユリ無残

昆虫写真家海野和男さんのブログ「小諸日記」(7月23日)に「無残な草刈り」という記事をみつけた。
海野さんがお住まいの小諸に在る「最も誇るべき自然があるため池」の土手の草が容赦なく刈り払われてしまったことを嘆かれている内容なのだ。
そこはヒメシロチョウ等の希少種の生息地、それにキキョウやサワヒヨドリなどの貴重な野草の多い場所とのこと。
「刈るべき草は当然あるが、刈ってはならない草もある」にも関わらず皆伐されてしまったのだ。「皆伐することによって、環境が悪化し、ただの雑草だらけの野原になってしまうこともある」。
この容赦ない皆伐で、希少種の「ヒメシロチョウが卵を産んでいたクサフジも全て刈られた」とヒメシロチョウの存続のことをも心配されているのだ。
 小諸日記から
海野さんは「あまりのショックに、ただただ疲れ果て・・・・・・・」ておられる。

今日、私もまた同じようなショックを受けた。
これまでにも何度かブログにも記している空き地のオニユリと露草の草叢が無残にも刈り払われているのを見たのだ。

オニユリが咲き始め露草の上ではキリギリスが鳴き始めていた。カマキリやバッタの幼体も見ることが出来た。
私とっては聖域とも言える場所だったのに消えてしまったのだ。

草刈りを請け負っている人は作業効率が第一だろうから、そんな人にオニユリの群落を刈り払わずに残す風流心を求めるのは無理かもしれないが。
オニユリ無残。
寂しくなっている。