京の暖簾

虫撮りで雑木林や棚田の土手などを歩き廻るのが少しずつ億劫になってきている。
虫撮りができなくなった時の被写体として、京の町中を歩き廻りのれんを撮って見ようと考えている。これまでにもそれなりの枚数を撮ってきたが、もう一つ満足出来ないでいる。


今日も深草キャンパスでの講座の後祇園界隈を歩いたが、のれんにレンズを向けずにいた。
にわか雨にもあった。
にわか雨の向うののれん、状況としてはこれまでとは違う情景だったのに、撮れないのだ。
撮れないのは、これまでのものがもう一つ満足できないでいる、その理由が自分でもよく分からないからだ。
京の暖簾を撮り続けることで不満の解を見つけるしかないのだ。
考えながら撮るか、唯無心に撮るか。
京の暖簾は私には重要なテーマなんだから迷いながらも撮り続ける以外にないだろう。