オニヤンマ

午前3時半近くまでホーンブロワー・シリーズの「決戦!バルト海」を読んでいた所為で、起き出したのが10時過ぎ、階下に降りるとカミサンから声がかかる。「大きなトンボがいますよ」。指さされた窓の外、玄関先のシロダモの葉にオニヤンマが止まっているのだ。オニヤンマが飛び立たないことを念じながら急いで着替えを済ませ100mmマクロを持ち出した。

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コヤツはメスだ。腹部末端から突き出た長い産卵弁をもっている。それによく見ると腹部が泥で汚れている、何処かで産卵をしてきたのだろうか。住宅地の近くでオニヤンマが産卵できそうな場所は10数年前まではいくつもあったが、開発が進み、今ではもうなくなってしまっている。開発の手を免れた谷間の湿田や小さな沼地が1ヶ所思い浮かぶが、そこからやってきたのだろうか。

 

午後からカミサンを誘い出して写真展を観に行く。草津市草津クレアホールで開催中の「第58回 滋賀県写真展」と草津図書館で今日から開催される「二科会写真部滋賀支部展」だ。

滋賀県写真展では久しぶりに、おっ!としばし立ち止まった作品に出会う。「初夏の沿線」と名付けられた岩井俊祐さんの3枚組写真。魚眼レンズを用いて風景を切り撮っているのだ。その着想に驚いた。芸術文化祭賞を受賞している、むべなるかなと思った。

ワキグロサツマノミダマシとルリタテハ幼虫の脱皮殻

玄関先のタカサゴユリで今日はワキグロサツマノミダマシを見掛けた。コヤツがいる一段下のタカサゴユリの葉裏ではルリタテハの幼虫の脱皮殻を見る。幼虫は何度目の脱皮だろうか。

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庭先ではポッンポッンとニラの花が咲いている。こぼれ種が大きくなったのだろう。その花の一つにミカドトックリバチが来ていた。

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ボケ防止のための虫撮りは庭先で済ます。残暑はいつまで続くのだろうか。

アゲハ翔ぶ

爽やかな早朝の光に誘われて虫撮りに行く。目的地はITOUさんの菜園に枝を伸ばしているセイヨウニンジンボクの樹だ。予想していたとおり2度めの花盛りを迎えたセイヨウニンジンボクに5頭のアゲハが来ていた。

空の高みから急降下してくるヤツや花から翔び立つヤツなど飛翔体狙いを専らにする。

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藪蚊にくわれないようにと虫除けのスプレーを両腕や首筋に丹念に塗布していたが、それでも小一時間ほどいた間に藪蚊にやられた。右腕を3ヶ所と左腕を2ヶ所、首筋を2ヶ所、ひどい痒みだ。虫除け用にカミサンが携帯用のフマキラーどこでもベープを買ってくれている、次回来る時はコヤツも忘れずに腕に巻いて来なくてはなるまい。

ニンジンボクにはアカタテハやクマンバチもいたが茂った葉の深み、撮れそうな手前の花に出てきてくれないのだ。鳥撮りさんのように3時間でも4時間でも出を待つという、そんな辛抱強さは老躯には無い。

 

風も爽やかな一日、好日だった。

 

ルリタテハの若齢幼虫(2)

午前中雨が降っていたこともあり雨上がりの午後は肌寒いほどだ。

一昨々日玄関先のタカサゴユリルリタテハの若齢幼虫を見つけた時は2匹だったが、いつの間にか8匹に増えていた。生まれたばかりという小さな小さなヤツから大きくなったヤツまでが1本のタカサゴユリの葉裏にいた。

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この8匹のうち何匹が無事サナギになることが出来るのだろうか。寄生蜂(タテハサムライコマユバチ)が卵を産み付けにやって来るかもしれない。玄関先という観察には絶好の場所だ、寄生蜂がやって来るのを見たいものだ。

 

読書は、佐藤愛子さんの「老兵の消燈ラッパ」・文芸春秋。ニヤニヤしたり吹き出したり、考えさせられたり、身につまされたり、楽しみながら読んでいる。

ルリタテハの若齢幼虫

午後2時過ぎほんの一刻だが雷鳴を伴った篠突く雨があった。35度を越える暑気が朝のうちから続いていただけにまさに慈雨という感じだった。そんな雨の後、玄関先のタカサゴユリの葉裏に隠れていたルリタテハの若齢幼虫を見つける。

アゲハの仲間キアゲハやクロアゲハなどが柚子の木に卵を産み付けているのはこれまで何度も見たことがある。その卵が幼虫になり蛹になったところもしばしば見かけたが、ルリタテハが玄関先のタカサゴユリや庭のホトトギスに卵を産み付けに来ているのは、これまで見たことがない。この若齢幼虫の卵はいつ産み付けられたのだろうか。

コヤツは脱皮を重ねて大きくなりサナギになり10月の初旬頃には羽化してチョウになり、成虫で越冬するのだろうか。それともサナギのまま越冬して来春にチョウになるのだろうか。

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コヤツは幼虫になってからどれくらいの時間が経っているのだろう。もっともっと小さい、幼虫になったばかりのヤツを見てみたいものだ。

 

ノウゼンカズラの花が雷鳴を伴った雨に叩き落されている。残っている花は僅かばかりになった。アゲハが吸蜜にやってくるのも間遠くなるだろう。残念だ。

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昨日ITOUさんから頂いたイチジクでコンポートを作った。蜂蜜酒だけで煮詰めたコンポート、白ワインにグラニュー糖をたっぷり入れて作るコンポートと違い穏やかな甘さだ、初めての味だが美味いと思った。

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イチジク

関東地方を襲った台風15号の影響だろうか朝から真夏の朝のように暑い。暑さに負けて虫撮りに出掛けられずだった。冷房の効いた部屋から外に出ようという気力が今夏は一段と失せているのだ。

美味そうなイチジクをITOUさんが届けれくれた。

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口の開いた2個は冷蔵庫で冷やしておいて食後のデザートに、小ぶりな3個は昨日手に入れた蜂蜜酒でコンポートにしてみようと考えている。砂糖を全く使用しないでコンポートを作るつもりだがどんな風味のイチジクになるのだろうか。蜂蜜酒の甘みだけのコンポート、その仕上がりが想像が付かないだけに、出来上がりが楽しみだ。

 

少し涼しくなったら彼岸花に来るチョウやトンボ撮りに出掛けねば。

蜂蜜酒とアゲハ

今日も真夏日のような暑さだ。昨日も暑かった。昨日の午後ディラーからの帰り道の161号線バイパスで渋滞に巻き込まれ、その時の暑さも並大抵ではなかった。比叡山坂本駅の近くの高架では寸刻みにしか動かなかった所為で、車載温度計は37度を指していた。

焼け付くような暑さの中、ノウゼンカズラにアゲハが来ている。

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届けられた蜂蜜酒を試飲しながら窓越しにその動きを眺めていた。

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旨い酒を選び出す基準など全く持ち合わせていない下戸の私は、「純粋な蜂蜜のみ発酵させてつくったハチミツワイン。無着色、無香料。2007年ドイツ農産物協会(DLG)主催のコンテストで金賞受賞」という商品案内を頼りに購入した。いい香りがするが何とも甘いワインだ。アルコール度10%と表示されているから下戸の私にも飲めそうだが、それにしても甘ったるいのだ。酒類について非常に詳しかったOさんだったらどんな銘柄の蜂蜜酒を勧めてくれただろうか。

何かをきっかけにいろんな人のことを思い出す、今回は蜂蜜酒からOさんを、思い出す人の殆どが音信の途絶えた人ばかりだ。諸行無常だ。