オニヤンマ

午前3時半近くまでホーンブロワー・シリーズの「決戦!バルト海」を読んでいた所為で、起き出したのが10時過ぎ、階下に降りるとカミサンから声がかかる。「大きなトンボがいますよ」。指さされた窓の外、玄関先のシロダモの葉にオニヤンマが止まっているのだ。オニヤンマが飛び立たないことを念じながら急いで着替えを済ませ100mmマクロを持ち出した。

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コヤツはメスだ。腹部末端から突き出た長い産卵弁をもっている。それによく見ると腹部が泥で汚れている、何処かで産卵をしてきたのだろうか。住宅地の近くでオニヤンマが産卵できそうな場所は10数年前まではいくつもあったが、開発が進み、今ではもうなくなってしまっている。開発の手を免れた谷間の湿田や小さな沼地が1ヶ所思い浮かぶが、そこからやってきたのだろうか。

 

午後からカミサンを誘い出して写真展を観に行く。草津市草津クレアホールで開催中の「第58回 滋賀県写真展」と草津図書館で今日から開催される「二科会写真部滋賀支部展」だ。

滋賀県写真展では久しぶりに、おっ!としばし立ち止まった作品に出会う。「初夏の沿線」と名付けられた岩井俊祐さんの3枚組写真。魚眼レンズを用いて風景を切り撮っているのだ。その着想に驚いた。芸術文化祭賞を受賞している、むべなるかなと思った。