湖岸の旧い在所の中にある老木の梅が満開になっている頃だ。この梅の花にメジロなどが花びらを啄みに来ていることを期待して出掛けた。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」こんな俚諺がある。梅の実を毎年きちっと収穫するためには剪定が必要なのだが、この老木は何年も剪定などがされていない。それに梅の木の周りは篠竹の藪。梅の木もその近くの菜園も工作放棄されたようだ。主のいない梅の木、その枝も季節になり、たくさんの花が咲き誇っているのだ。この咲き誇った花の中にメジロ、シジュウカラ、ジョウビタキなどがやって来るが、残念ながら今日の梅の木に鳥の気配は全く無かった。
梅の木に鳥たちはいなかったが、湖岸のヨシ原では今季初めて見るベニマシコに出会った。シジュウカラもエナガもいた。ツグミもジョウビタキも見た。
*ベニマシコ
コヤツは葦の茎の中から何かを引張り出しているような動きをしていた。1ショットしてモニターで見るにやはり何かを咥えているように見える。この後、近くの木にいた個体を1ショットする。コヤツも何かを咥えていた。
葦の茂みではシジュウカラもエナガも餌探しをしているようだ。獲物は何なんだろうか。
*エナガ
水際の腐ちかけた杭のツグミ (この杭が葦原の養生のために打ち込まれるところを偶然見かけたことがる。比良山麓へ引っ越ししてきた頃だったからもう半世紀近くが経っている)
ジョウビタキ。ここはジョウビタキのお気に入りの場所なんだろうか。これまでに何度も目撃している。
本日好天、いい一日だった。
娘に運転免許更新の話や三重県雲出川の河口へ鳥撮りに行きたいなどの話をしていたら、「一人での遠出はもうやめててください」「それに高齢者の運転免許返納が多くなっているのですよ。事故を起こす前に返納したら、85歳なんですからね」等などだ。
運転免許証を返納すれば鳥撮りは困難になる。ご近所の草むらに潜り込めばすむ初心の頃の虫撮りに戻る頃合?、娘の言う通りかもしれない。