キジ撮りのフィールドで

久しぶりにキジ撮りのフィールドへ行く。今日の鳥撮りはまずは豊作だった。

長い間見かけることのなかったスズメの集団を見た。耕作放棄地の木々に集団が点在している、600mmでは遠いので細い畦をそろりそろりと近づく。この様子を誰かが見ていたら老いたピエロの綱渡りに見えただろう。

スズメの集団は老爺の接近に驚いたのか一斉に飛び立ち1区画向こうのヨシ原に姿を消した。コヤツを追いかけようとまたも老いたピエロは田の畦を引き返す。ヨシ原に近づいていて眼の前の草むらからキジのメスが飛び出しヨシ原の向うに向かった。一瞬の出来事だ、カメラを構える事もできずだ。

冷たい風の当たらない陽溜まりで日向ぼこでもしていたのだろうか。今季初めてのキジとの出会い、1ショット欲しかったが。メスがいるということはオスもヨシ原の中にいるに違いない。早春のキジを撮りに来なくてはなるまい。

ヨシ原の端っこでムクドリの小集団が餌探しをしていた。

今日、フィールドを1周していて見かけた鳥たち。ビンズイジョウビタキ・♀、エナガカワラヒワの小集団。

フィールドをゆっくり1周した後、湖岸に出てみる。比良颪が吹き荒れていて水鳥の姿は全く無かった。風の冷たさに車に戻ると、持参のブランデー入りの紅茶とフィナンシェを手にしながら、荒れた湖を眺めていた。

寒風好天。いい一日だった。