キジが翔ぶ(2)

比良連山から時折冷たい風が吹き降りてくることもあったが、ほぼ終日穏やかな1日だった。午後3時前、キジ撮りのフィールドへ行こうか行くまいかと迷っていたが、気分転換にと出掛けた。来て好かった。キジの飛翔という待望の1枚が撮れたのだ。

遠くの田んぼの畦下で黒いヤツが隠れているのを見つけ、キジだと確認しての1ショットから飛翔体を追いかけられずに空を写している最後の1枚まで、50ショットほどの中からpickupして投稿する。

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畦をトコトコ歩いていたコヤツは一段低い隣の田んぼに降り、しばらくの間姿を見せなかったが、畦下にいることが判っていたので再び現れるのを待つ。顔を出してこちらのいる場所を確認してからヤツは動き出した。

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ヤツは時々立ち止まり振り返ってこちらとの間合いを確認しているようだ。一定の距離をたもってヤツの後を追う。ヤツは何かを探し出しては啄む。何度も啄みながら非常にゆっくりとヨシ原の側を歩き、ついにはヨシ原の中に入っていった。

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ヨシ原の向こう側に出てくるだろうと思い、予定の場所に移動しようと畦道を引き返していて、突然キジのけたたましい鳴声を聞き、振り返る。キジがヨシ原から姿を現し飛び立ったのだ。思いがけぬシーンに慌ててレンズを持ち直した。

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高速連写のシャッターを押し続けながらレンズを振るも、飛翔体撮影の経験不足がもろに画面に現れている。老爺が待ち続けていた1ショットが撮れたのだ。好とすべきだろう。

キジが驚いてヨシ原から飛び出してきたのは、キジの隠れたヨシ原の向こうに、春播きの畑ごしらえに人がやって来たからだった。

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キジの飛翔体撮り、次はいつになるやら。