アオクサカメムシ

新聞を取りに出た折、門扉の近くにカメムシがいるのを見つける。アオクサカメムシだ。越冬にはいっていたヤツが風にでも吹き飛ばされて転げ落ちて来たのだろう。11日の日ににブログを書いて以来、呆け暮らしが続いていた。そんなこともあって鳥撮りにも冬の虫探しにも出掛けずだったから、このカメムシを見かけたことが呆け暮らしに終止符を打たせてくれるように思い、カメラを持ち出して1ショットした。

f:id:gagambow23:20201228145136j:plain

年末だと言うのに、年の暮れの大掃除も正月の準備も全くの手つかずだ。カミサンが元気だったらいろいろと仕事を指示されそれに従っていただろうに、老爺は万事億劫で呆けているのだ。時間の流れの中での節目としての、歳末や正月という区切りが失われているのだ。老爺には、歳末とか正月とかの区切りよりも、春夏秋冬という朧な境界の区切りのほうが性に合っている。今日は昨日の続きであり、明日のことは分からない、今生きているこの瞬間の一刻が大事だと呆け暮らしをしながらも思っている。

夕方宅配便を受け取りに出た時にはアオクサカメムシは門扉の壁に移動していた。雨風の当たらない場所を探しに移動していくのだろう。白いペイントでもあれば識別用にコヤツの背中にマーキングしておくのだが。

f:id:gagambow23:20201228152329j:plain

1週間もブログを更新せずいると「何処か調子が悪いのか」などと問い合わせのメールを寄越してくれていたMも故人になって3年が経つ。月日の経つのは早いものだ。ポツンと一人取り残されたようで深々となる。

 

 病む妻の 手に花鋏や 寒椿      風来坊

 ぽとり落つ 吽(うん)の足許 寒椿  風来坊