杉林の木漏れ日が射す笹の葉の上にクロアリらしきものがいるのを見付ける。
この時季にクロアリがと思いカメラを取り出し近づくとひょいと葉裏に隠れるのだ、遠目にはクロアリのようだがアリの動きではない。
笹の葉裏を持ち上げるとまた反対側へ廻り込むのだ、笹の葉を手放し表側に戻ってくるのを待つ。
クロアリのように見えたヤツの動き方をみるにクロアリではない。
ハエトリグモの動き方に似ているのだ。
ハエトリグモの仲間アリグモだろうか。
アリに似せて擬態した（ベイツ型擬態）ハエトリグモ科のアリグモだとしても、その活動期間は既に終わっているはずなのに、そんなことを考えながら暫らくヤツの動きを見ていた。
貌を正面から撮りたかったが思うような位置に来てはくれない。
撮れたのはアリグモなんだろうか、Webの図鑑などで同定を試みるが確としない。
「北のオントロギー」読み進むのに難儀している。
