里芋の葉の上で

久しぶりに早起きしたので(と言っても午前7時過ぎ)涼しいうちにと思いITOU昆虫園へ行く。
ランタナの花には、アゲハ、ツマグロヒョウモンイチモンジセセリなどが来ていた。
イチジクの木では熟した実が3個、なんとも美味そうに見える、こいつを横目に見ながら虫探しだ。

イチジクの木には、クロヒカゲ、ヒメジャノメ、ヨコバイの幼体、などが来ていたが、イチジクの実を噛じりに来るであろうスズメバチの姿は見かけずだった。

里芋の葉を眺めていて面白い光景を見付ける。
里芋の葉の上の露の溜で仰向けになり藻掻いているヤツがいた、コガネムシの仲間のようだ。

なんというドジなヤツだろう。
虫にも逆さまにひっくり返るドジなヤツもいるもんだと思いながら里芋の畝を見て回る。
里芋の葉の上という小さな世界だが、丹念に見ていたお陰で2つの光景を見つけた。


初めて見るハエの仲間だ。
Webの図鑑で見るに、体の紋様からミスジバエのように思える。
もう一つは葉の上の露を舐めに来たのではと空想させる小さなクロアリだ。

里芋の畝を一巡して元のドジなヤツのところに戻った時にはヤツは既にいなかった。
背中の紋様などが見られたらドジなヤツの種が判っただろうに。

里芋の葉の上の小さな世界、これからも又ドラマが見られるだろうか。
老爺の楽しみがまた一つ増えた。