ヤマトシリアゲ

小さな谷間の畑へ行く途中、ヤマトシリアゲを見る。
かなり以前だがシリアゲムシのことを調べていて、交尾の際婚姻贈呈という珍しい行動をするという記事を読んだことがある。
オスが自分の唾液の塊をメスにプレゼントしたり、見付けたエサをプレゼントしたりするようだ。
シリアゲムシを見掛けると決まってこの婚姻贈呈の行動のことを思い出し、近くにもう1匹のパートナーが居ないだろうかと探すのだが見付けたことは一度もない。

オスは大きなハサミを腹部末端に持っており、そのハサミの様子が尻を上げているように見えることからシリアゲムシと呼ばれている。この和名よりも英名のscorpionflyのほうがよっぽどかっこよく聞こえる。
このサソリを連想させるハサミは交尾の際メスを掴むための器官とのこと。

Webで検索してみても婚姻贈呈の写真は極わずかだ、撮れるのは余程の僥倖なんだろう。
1度でいいからシリアゲムシの婚姻贈呈のシーンを見たいものだ。


帰り道、アザミで吸蜜しているアゲハを見た。