トビが舞う

比良連山から吹き下ろしてくる風に逆らうようにして、トビが琵琶湖の方から舞い上がってくる。
ある高みにまで来ると滑空して湖面に向かって降りていくのだ。
何度もこんな飛翔を繰り返しているのを見て、書斎の窓からEF35-350mmレンズを突き出す。
時には書斎の窓の真上にまで来ることがあった。


鳥撮りにも行かず読書もせずボケーッとしていたから、何かを催促するようにトビの方から来てくれたんだ、ふとそんなことを思っていた。