セグロセキレイ

「先程まで居たけどな」
土橋の上からヨシ原の水際を覗き込んでいた時、背後から声を掛けられた。
鳥撮りの折に話しかけられて顔なじみになった老爺だ。
「朝のうちに一度とつい先程よ、タイミングが悪いな」
私が此処でカワセミを待っているのを知っていることから小声で話しかけてきたのだ。

今日もカワセミは撮れずだった。

ヨシ原の前の砂州セグロセキレイがいた。
砂州の上を足早に動きまわり何かを探しているセグロセキレイを暫くの間追いかける。

カモメを相手に飛翔撮りの練習をしていてカモが飛び出すのを撮る。
このカモはヨシガモのメスだろうか。

ヨシガモのオスは図鑑で見るに、ナポレオンハットと呼ばれる頭部とカールした風切羽を持つ綺麗な鳥だ、この冬一度は見てみたいものだ。