ベッコウクモバチ

石垣の隙間に出入りしているベッコウクモバチを見る。
長い間このハチをベッコウバチと呼んでいたが、つい最近、田仲義弘さんの「狩蜂図鑑」を読み直していて、「翅がベッコウ色の種は一部に過ぎず「鼈甲・ベッコウ」を名称に使うのは望ましくないなどの理由で改称された」という記事を見付け、今後はベッコウクモバチと書くことにする。
科名もベッコウバチ科からクモバチ科に変更されている。

先日も、融神社(大津市)の本殿前の庭で10匹近いこのハチを見付け驚いたことがある。
単独性のこの狩りバチが左程広くもない神庭に群れでいたのだ。

苔の生えた地面すれすれを休むことなく飛び回っていた。
徘徊性のクモ、ハシリグモ類、アシダカグモなどを探していたのだろう。
10匹近いベッコウクモバチの飛び交う様子を炎天下で暫くの間眺めていた。
残念ながら獲物を確保したハチを見ることはなかった。

ITOUさんの菜園ではしばしばベッコウクモバチを見掛けることがある、今夏も注意していなくてはなるまい。

昨日は映画を観に京都へ出掛けた。
観たのは昆虫写真家栗林慧さんが撮影総監督する「アリのままでいたい」
「アリの目カメラ」という特殊なカメラ(内視鏡手術用の3Dカメラを映画撮影用に改造)を通して撮った映像は、素晴らしかった。
映像は見事だったが映画の作りが子供向けという構成だったのが残念だった。
それと小さな子どもたちに周囲を取り巻かれるという席だった所為で、その賑やかさに苦痛を覚えていた。
映画の後写真ギャラリーを何ヶ所か廻る予定だったが、映画館から出た時の強烈な暑さに断念した。