呆け暮らし

終日冷たい雨が降り止まず、時に強風が吹き荒れる。
書斎に閉じこもったまま一日中呆け暮らしをしていた。
雨の日は積ん読状態になっているヤツを片付けなければならないのだが、手に取ることもなかった。
呆けていながら、あれが喰いたい、これを造ってみよう、そんな食い気だけが頭をもたげていた。

春の苦味の一つ、つくしが喰いたくなる。
つくしは今津深清水(高島市)の柿畑で採れるはずだ、沢山のつくしが生えているのを見たことがある。
つくしはペペロンチーノにして、それにこの時季の鴨も喰いたい。
奥琵琶湖水の駅で鴨肉を販売しているようだ、近々訪ねて行ってみよう、老いの楽しみのために。