オオフタオビドロバチの営巣活動

竹筒トラップにオオフタオビドロバチが来ているのを見付け、急いでカメラをセットする。
時刻は午前6時を僅かに過ぎた頃だが、ドロバチの活動は早くから始まっていたのだろうか、竹筒トラップの一つは既に泥で塞がれていた。
作業が終わってそんなに時間が経っていないようだ。
竹筒の密閉に使われた泥は湿ったままだった。



午前6時過ぎから10時近くまでオオフタオビドロバチの活動を見ていた。
見ていた、見続けていたと言うよりも、灼けつくような暑さにたまらずエアコンの効いた室内に逃げこむ時間のほうが長いという有り様だった。

幼虫のエサにするアオムシなどを竹筒トラップに運び込む様子を撮りたいと思いながらも、炎天下でそれを待つ辛抱強さが失われてしまっているのだ。
「狩蜂生態図鑑」の著者田中義弘さんはオキナワアナバチが獲物を巣穴に運び込む様子を撮るため、7月下旬の炎天下で1時間40分待ったという。
いつ帰ってくるか判らないアナバチだから、油断なく見張っていなければならなかっただろう。

欲しい写真を撮るための長い長い待ち時間、私にはその時間を過ごせるだけの気力も体力もないのだ、悲しくなる。

空き室の竹筒トラップはまだまだある、狙い続けなければなるまい。

ヘミングウェイの「老人と海」を読みたくなっている、書棚を探さなくては。