アメンボ

昨日の仲間たちとの撮影行はそれ程の長距離を歩いた訳でもないのに、何故か相当に疲れていた。起き出したのが午前10時を回っていた、最近では滅多に無いことなのだ。

呆け暮らしをしないようにと買い物から帰った後、昨日の写真の整理・加工処理をする。




ガーデンミュジアム比叡のスイレンの咲く小さな池は、周囲が草木に取り囲まれておりまた新鮮な水の流れ込みも見うけられた。トンボなどが生息するにはいい環境ではと思い、池面や水際、水草の上などを探したが見当たらずだ。

そんなこともあり、また虫撮りもバラのしずく撮りも不出来だったから、かなり長い間、小さな橋の欄干にもたれて、スイレンの咲く池面を呆けたように眺めていた。

どのくらい時間が経っていただろう、鯉の跳ねる水音を聞く。その方を見た時アメンボがいるのに気付く。
本来ならカメラのレンズを70-300mm望遠に交換しなければならないのだが、少し離れたベンチのザックまでレンズを取りに行くのが面倒くさくなっているのだ。

アメンボの種を同定する為にもきちっと撮っておくべきだったと後悔している、後の祭りだ。

アメンボウは幼虫も成虫も肉食性だ。
いつだったか、ある川の淀みでカエルの死体に群がっているアメンボを見たことがある。
口吻を突き刺して消化液を注入し溶けた体液を吸い取っていたのだ。

アメンボ、今度見掛けた時はきちんと撮っておきなさいよ、それに必要があればレンズ交換も。
ホワイトバランス、ISO、絞り・シャッタースピード単射か連写か、フラッシュは、それぞれの状況に即応できていますか、そんなことを考えていた。