アメンボとガガンボ

雨の一日は、読書(「聖女の遺骨を求む」エリス・ピーターズ著 光文社文庫)と未整理と名付けてたファイルに放り込んだままの写真の整理、これで一日が潰れた。

写真を整理していて、アメンボとガガンボを同じ日に撮っているのを見付ける。
荒れ果てた段々畑の片隅にあった用水槽を覗き込んだ時眼にしたのがアメンボ、この時はレンズを向けることもなかった。
次に見付けたのが三段下の畑に放置されていたコンテナの壁にいたガガンボ
このガガンボ見てアメンボを思い、二つのひょろひょろとした姿からアルベルト・ジャコメッティの彫刻のことを連想したのだ。(何年前だかは思い出せないが夏の終わり頃兵庫県立美術館へアルベルト・ジャコメッティ展を見に行ったことがある)
この連想からガガンボを撮り、アメンボを撮るために再び急坂を引き返した。


格別印象に残った虫だったらいざ知らずアメンボだ、普段だったら坂道を引き返すことなどしないのに老躯が坂道を引き返す、一瞬だが連想が連想を生んでいたのだ。

その連想したことも早々に忘れていたのだ、これも老いだろう。

倉敷の大原美術館ジャコメッティの作品を見た記憶がある、もう一度観に行くか。