霧の朝

午前10時過ぎに起き出し書斎のカーテンを開けた時、霧の光景を眼にして臍を噛む。
カミサンの言によれば、早朝は10メートル先も見えないような凄い濃霧だったようなのだ。
霧の光景を撮りたい、そんな思いをずっと持ち続けている。
霧が出れば出掛けたい撮影ポイントが幾つもあるのだ。

今朝も7時前に一度起き出していたが、午前3時頃まで読書をしていた所為で眠気が強く寝てしまった。
起きだしたあの時カーテンを開けていれば、絶好のチャンスを逃すことは無かっただろうに。
思い返してみれば、これまでにも何度か今回のような状態になり、撮影のチャンスを逃すという失態を繰り返しているのだ、我ながら腹立たしくなる。

失態の証拠写真として10時過ぎの一枚を撮りながら、昼夜逆転したような生活習慣を改めなければと、自分に言い聞かせていた。

小さな庭の片隅に水仙が咲いていた。


越前海岸へ水仙を再度撮りに行きたい。
それにカミサンとは越前ガニのことも約束しているのだが、冬の越前海岸が遠くなっている。
時の流れとともにいろんな場所が遠くなっているのだ。