ヤマトシジミの産卵

住宅地の中に十数年放置されたままの空き家がある。
全く手入れされていない庭にはカヤが生い茂り、伸び放題の木々にはクズが絡みついている。
そんな庭の道路側に面した場所に大きな萩の木があり、花の時期にはチョウやハチの仲間がやって来るのだ。
散歩の折には決まってその庭を覗き込んでいる、虫探しだ。

今日はそこでヤマトシジミの産卵行動を見た。
このチョウの食草はカタバミのはずなのに、ハギの葉に卵を産みつけようとしているのだ。

産卵行動と見たのは見間違いだろうか。

3月の終わり頃からヤマトシジミを見かけ11月半ばくらいまで眼にするが、この期間何度くらい世代交代するのだろうか。
今産み付けられている卵はいつ頃蝶になるのだろうか。
振り返って見るに、ヤマトシジミの幼虫もサナギも見たことがない。
長い間虫撮りをしてきたのに、ヤマトシジミの寿命や世代交代の回数など全く無関心だったのだ。

クズの葉ではバッタの影絵と白いガを見る。

ブロック塀の飾り穴にレンズを突っ込んでいたりすると不審者に思われるぞ。
そんなことを思いながら虫たちを撮っていた。