オオフタオビドロバチの巣解体

今朝、玄関の網戸の内側でハチが動き回っているのを見付けた。
ドアスコープに営巣していたオオフタオビドロバチが羽化したようだ。


毎年のようにここオオフタオビドロバチが巣作りに来るが、獲物のイモムシを運び込むところや最後の仕上げの泥で巣を塞ぐ様子を見たことがないのだ。
玄関のドアという撮影には絶好の場所なのに撮れないでいる、日頃の精進が悪いのだろう。

このオオフタオビドロバチを見たことからベランダの竹筒トラップの一本を解体してみた。

泥で仕切られた育房が4個、それぞれの育房にはイモムシが3〜4匹運び込まれていた。
(出口に近い育房のイモムシは最初から運び込まれていなかったのか、作業の途中で失くしてしまったのか、いずれとも分からない)
いずれもが干からびたミイラ状になっている。
ベランダの屋根(不透明なプラスチック製)の下とはいえ連日の猛暑だから、ミイラ化もやむを得ないのだ。

玄関のドアスコープからオオフタオビドロバチは飛び立っていったのだから、ベランダの竹筒トラップからも羽化していってもいい頃だが、未だ竹筒トラップ5本は泥で密閉されたままだ。
竹筒の中全てがミイラ化しているのだろうか。
もし全ての竹筒に同じ現象が起きているとすれば、来季は営巣が完了した順番に涼しい場所に移動させねばなるまい。

* これまでベランダで巣作りしていたハチについて、竹筒から飛び出す瞬間をガラス窓越しに見た印象からフタスジスズバチとばかり思い込んでしまっていた。
育房の仕切りや巣の密閉が泥でされていることから、フタスジスズバチではなかったと解ったのだ。
フタスジスズバチの仕切りなどは草の葉を噛み砕いて使用するのだ。
思い込みと勉強不足が恥ずかしくなるっている。