フタスジスズバチの落し物

ヴェランダの竹筒トラップで巣作りをしているフタスジスズバチのことが気になっているので、午前中3度程見にゆくが昨日のままで全く変化はなかった。
午後一番に見に出た時フタスジスズバチがやって来たと思える証拠を見付ける。


何かの幼虫が一匹竹筒トラップの前に転がっているのだ。
これは明らかにハチが此処まで運んできたものに違いない。
それが竹筒の中に運び入れようとして何らかのトラブルから落としてしまったのだろう。

スズバチは習性として、一度落としてしまった獲物を再び拾い上げて巣に運び入れることはしないのだろうか。

今年の5月の半ば、融神社(大津市伊香立)の社殿の柱穴で営巣しているヤマトフタスジスズバチを撮りに行った時も、落とした獲物を拾い上げずに飛び立ってゆくのを目撃したし、また巣の前に落ちている幼虫を何匹も見ているのだ。

これとは逆に、ベッコウクモバチがコアシダカグモを引きずってブロック擁壁を登っているのを撮ったことがあるが、この時は取り落としても取り落としても執拗に取りにもどっていた。
狩蜂にもいろんな習性が在るようだ。



フタスジスズバチの落し物と言えるものを見て、再訪が在るだろうとカメラをセットする。
しかし、夕方になってもフタスジスズバチの来訪の痕跡はなかった。