ハナニラの花

小さな谷間の畑の幾つかは耕されて春蒔きの準備が始まっていた。
雑草の生い茂る放棄畑を見ると息の詰まる思いをすることもあるが、土手の雑草が刈られていたり、耕されていたりすると何故かホッとする。
そこに人影を見なくても人の気配が感じられるのだ。
そんな畑の南斜面でハナニラの花を見付けた.

名前はハナニラだがいわゆる食用の花ニラと違ってコイツは食えないようだ。
野菜のニラの葉とよく似た葉だし、ニオイも同じニオイだから間違われやすいようだが、このハナニラは食べると下痢を引き起こす毒性を持っていると言われている。

野菜のニラ(ヒガンバナ科 ネギ亜科 ネギ属)の花にはいろんな蝶やハナアブの仲間が来ているのをよく見かけるが、このハナニラユリ科 ハナニラ属)にはどんな虫が来るのだろうか。
散歩の折には注意して見なければなるまい。

ニラ(ネギ属)の花に来た蝶たちの写真はかなりのショット数を持っている。

 2,012・9・10

昨年の秋、道端で見付けたニラから一握ほどの種を採集しているのだ、虫達に来てもらうためにもそろそろ庭に蒔かねばなるまい。