モズの早贄(2)

秋の初め頃は縄張りを主張するために、キィーツ、キィーツ、キ、キ、キ、キィツと甲高い声で啼いていたモズの声も最近は随分おとなしくなっている。
チッチッチッ キューッ キューッとかギョッ ギョッ キッ キッ キッッと聞こえてくることがある。
今日も雑木林の入り口にある枯れ木の高みで啼いているモズに出会った。
チーッ チーッ チ チ チと啼いたり、ルルルルッと囀ったりしているのだ。
漢字で百舌と書くその由来のようにいろんな鳥の啼き声を真似ることが上手いという。
聞こえてくる啼き声が何という鳥の啼き声を真似たものなのか、私には聞き分けられないでいたが、一羽のモズが啼いているとは思えないその豊富な啼き声に感心していた。

そんなモズの啼き声を聴いた後AKIYAMAさんの菜園に入ってみた。
そして偶然にもモズの早贄を見つける。


レモンの木の棘に突き刺さっている虫は、首から先と足とが失われている為、虫の名前は判別できないがカマキリのようにも見える。
早贄はカサカサに干乾びきってはいないようだが、比較的新しいのだろうか。
モズが贄を作るところを見てみたいものだ。