GIMPの解説書とミニマッシャー

深草キャンパスで講座のある日だ、京都の雑踏の中を歩くのも三週間ぶりになる。
ジュンク堂書店に立ち寄った時、衝動的にGIMPの解説書を買ってしまった。
それだけでなく下の階の無印良品でもミニマッシャーを買ってしまったのだ。

マッシャーはスィートポテト作りの経験から手頃なものを、GIMPはどんな使い勝手か試してみたかったからという、いわば物好きな買い物だった。

スィートポテト作りはマッシャーでなくとも擂粉木とスプーンの背で潰せば十分だったし、画像処理は旧いバージョンだがPhotoShopCSでなんら不便はなかったのに、余計な出費をしている。
年金生活者ですから余計な買い物はしないようにという声と、ボケ防止の出費だつたら安い買い物ですよという二つの声がしている。
我ながら可笑しくなっていた。

雑踏の中ではいつものように吃驚するようなメイクやファッションの老若男女に出逢う。
「京の暖簾」というテーマで暖簾を撮っているが、「幻影の京」というテーマでこれらの人たちを雑踏の中で撮れればきっと面白いに違いない。
ショーウインドウを覗きこんでいた小柄な老女は、細くひいた眉、長いまつ毛、真っ赤な口紅それに重そうな毛皮のコートなのだ、私には異様に思えたが幻影というテーマでは絶好の被写体だった、声をかける勇気がなかったのだ。
いろんな事を考えながら歩いていた。