ルリタテハの幼虫受難

寒くなって虫撮りの機会が少なくなってきたら一度はやってみたいと考えているのが、「JR大阪近郊区間大回り乗車の旅」だ。
その準備のために図書館へ時刻表を借りに行った。
その帰り道いつもの癖で、フエンス越しに覗き込んだ空き家の庭のホトギスの葉の上にいるルリタテハの幼虫を見つける。
よく見ると様子がおかしいのだ、遠目だが小さなウジ虫のようなものがくっ付いている。
初めてみる光景だったので急いでカメラを取りに帰る。現場から自宅までは僅かな距離だが早足の所為で息切れを起こしている。

180mmマクロを持ち出す。

ルリタテハの幼虫に寄生蜂の仲間が卵を産み付けていたのだろう、それがかえり幼虫になったのだ。
Webで調べてみるに、サナギになる前に寄生卵を産み付けているところから、ヒメバチ系ではなくタテハサムライコマユバチもしくはヤドリバエ系ではないかとの記事があった。

しばらくすればこの幼虫は白い糸状の繭を作りその中で蛹化するという。
2時間後にいってみるとたしかに繭を作っていた。

どんな寄生蜂が羽化してくるのか見たく、飼育箱に来てもらいたいのだが、フエンスの間から手を伸ばしても届かない所にヤツはいるのだ。

ルリタテハが成虫で越冬することは承知しているが、この白い繭の中にいるヤツはこのままの状態で越冬すのだろうか。
タテハサムライコマユバチやヤドリバエ系、ヒメバチ系のことを詳しく調べねばならない。